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面白い 深夜番組 アバンギャルド 単発番組 おやすみ日本 ヌメロン [◆ エンタメ]



面白い 深夜番組 アバンギャルド 単発番組 おやすみ日本 ヌメロン

最近、深夜番組の話題をよく耳にする。なかでも多いのは、ゴールデンタイム昇格とは一線を画した“アバンギャルドな単発番組”の元気のよさ。番組名が検索キーワードランキングで1位になっていたり、放送終了から半月たってもツイート数が減らないなど、その関心は予想以上に高く、熱い。

その1つである『おやすみ日本眠いいね!』はNHKの深夜単発番組。1月に放送したところ、8割以上が30代以下という、同局の看板番組でも見ない反響があり、5月5日深夜に第2弾が放送された。不眠で悩んでいる人が多いなか、「眠くなる番組」をコンセプトに、眠りを誘う企画を生で送る。そもそも番組とは「見てもらうために作る」ものだが、その発想を完全に逆張りした内容だ。

視聴者に編成権を渡す

 番組では、眠くなった視聴者にデータ放送と連動した「眠いいね! 」ボタンを押してもらい、その数が一定数に達するまで延伸。つまり「編成権を視聴者に委ねている番組」である。民放ではCMを飛ばすことになりかねないため、決してできない離れ業だ。

 しかも目標値を生放送中に決めたり、達成時刻も未定であることを考えると、放送事故の可能性だって決してなくはない。なぜなら、次の番組のスタンバイなどがあるため、「番組は急に終われない」というのが放送局のシステムだからだ。

 企画は複数部署の30代ディレクター陣の飲み屋話が発端だった。

 「予定調和は嫌、テレビってこうだといわれているものをどうにかしたい、とみんな口をそろえていた。ブレストのなかで編成に“終了時刻が決まっていない番組はできるか“と聞いたら、“できないことはない”と言ったので、だったらやってみよう、と」(NHK経済・社会情報部・河瀬大作チーフ・プロデューサー)

 企画提案者の1人である青少年・教育番組部の神原一光ディレクターは、深夜番組そのものに対する違和感を明かす。

 「深夜になればなるほどハイテンションな番組が多いのはなんかヘン、とMCの宮藤官九郎さんと意見が合って。時間帯を鑑みた新感覚バラエティなら“盛り上げない・盛り上がらない“ほうがマッチしているのではと、“段取らない番組”にしました」(神原氏)

 “効率よく、テンポよく”という番組づくりに慣れている制作マンにとって、「段取りしないのは言うより難しい」と河瀬氏。第2弾のキャッチフレーズは「よりパワーダウンして戻ってきた!」だ。

 フジの『ヌメロン』もこのところ話題になっている番組。昨年9月から2~3カ月に一度のペースで放送しているゲームバラエティだ。

 相手が選んだ3ケタの番号を当てる2人対戦のカードゲームで、ヒントを基に先に当てたほうが勝ち。基本ルールは明快だが、ヒントから得られる数字の組み合わせは幾通りもあるため、当たりそうでなかなか当たらない。インパクトのある番組名が呼び水となって検索される好循環を生んでおり、YouTubeでは一般人が投稿した解説つき映像まである。

 生みの親はフジテレビ編成部の高瀬敦也氏。TBS『リンカーン』やテレ東『ゴッドタン』も手がける放送作家の相澤昇氏をパートナーに、2人で作った。企画が通った背景には、“変わるテレビ局の存在意義”があると言う。

 「これまでテレビ局は映像エンタテインメントが主だったが、DVDやスマートフォンなど、いろいろな映像コンテンツがある時代になって、映像以外のクリエイティブも生み出す必要がある。そのプレゼンの1つが『ヌメロン』」(高瀬氏)

 すでにβ(ベータ)版が配信されているスマートフォン向けアプリ(無料)は評判も上々。6月にはリアルタイムでオンライン対戦が可能になる“完全版”が登場、英語バージョンも同時配信される。

 「最初から世界展開を考えていたので、言語を介さずできるゲームにしました。結果的に“もともとテレビ番組だった”とたどってもらって、海外に番組フォーマットが売れたりするとうれしい」(高瀬氏)

 『おやすみ日本』『ヌメロン』ともに、ソーシャルメディアをうまく取り入れている点は興味深い。

 「今まではネットを競合メディアのように見ていたけど、互いの特性も分かってきた。例えばマス向けのノウハウはテレビが得意なように、うまく活用できれば、この先、爆発的に広がる何かが生まれるかも」(高瀬氏)

 暗い話題が続いていたテレビ界だが、その突破口が見えつつあるというのが最近の現場だ。テレビ×ソーシャルメディアが融合したビッグトレンドが出てくるのはそろそろかもしれない。




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