ミラーレス一眼 デジタルカメラ 初心者 人気 モデル 比較 評判 価格 [◆ ニュース]
ミラーレス一眼 デジタルカメラ 初心者 人気 モデル 比較 評判 価格
デジタルカメラの新しいスタンダードとなりつつあるミラーレス一眼。レンズ交換式でありながら、個性的なデザインやコンパクトなボディ、そしてコンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフカメラの良いところ取り入れつつ進化するこれらは、面白いジャンルとなっています。
各社は様々なユーザーニーズに合わせた製品展開を行っているわけですが、購入者側からすると1社の製品群から選ぶのが大変なのに、さらに様々なメーカーの製品まで調べるのは大変です。そこで、「ミラーレス一眼の購入を考えているカメラ初心者」を対象に、エントリーモデル5機種をピックアップし、今回から4回に渡ってそれぞれの機種の特徴をチェックしてみたいと思います。
ピックアップしたのは、ソニー「NEX-F3」、パナソニック「DMC-GF5」、オリンパス「PEN Lite E-PL3」、ニコン「Nikon 1 J1」、ペンタックス「PENTAX Q」の5機種。初めてのミラーレス一眼であることを想定し、比較的低価格かつ、持ち運びが苦にならないサイズの機種とレンズキットを選びました。
まずはそれぞれの特徴をみていきましょう。
●ソニー「NEX-F3」
NEX-F3は、今回ピックアップした5機種の中で一番大きいAPS-Cサイズの撮像素子を搭載しています。多くのデジタル一眼レフカメラが同サイズの撮像素子を採用していますので、「一眼画質」を得るにはNEX-F3を選択することが一番の近道ともいえるでしょう。反面、レンズのサイズは5機種の中でも一番大きく、携帯性という面ではマイナス要素となるかもしれません。
特徴的な機能としては、自分撮りできるよう180度回転する液晶モニターの搭載が挙げられます。液晶モニターを動かすことで、ローポジションの撮影はもちろん、自分撮りやセルフタイマーによる記念撮影なども画面を確認しながら撮影できます。残念な事に、下方向へはほぼ動かないため、両手を頭上に上げてのハイアングル撮影は苦手です。
そのほか、USBによる充電が可能となっており、旅行などの際にはUSBケーブルとACアダプタを持って行くだけで済みます。このUSBケーブルはAndroidスマートフォンなどにも多く採用されているmicroUSB端子を採用していますので、将来的に動作保証する外部バッテリーが発売されればどこでも充電できるようになるでしょう。
●パナソニック“LUMIX”「DMC-GF5」
DMC-GF5は、マイクロフォーサーズ規格を採用しており、同じマイクロフォーサーズ規格を採用するオリンパスが販売するレンズも使用できます。撮像素子はNEX-F3より一回り小さいのですが、コンパクトデジタルカメラに比べるとはるかに大きく、組み合わせるレンズによっては背景が大きなボケた写真を撮ることも可能です。
キットレンズのひとつとして用意されている電動ズームレンズは、収納時にはボディに対してレンズの出っ張りが少なくなるため、携帯性に優れています。また、電源のON/OFFに連動して沈胴するために、レンズを繰り出す煩わしさがありません(今回紹介している電動ズームレンズキットのほか、パンケーキレンズと標準ズームレンズをセットしたダブルレンズキットも用意されています)。
この電動ズームレンズはズーム操作も電動となるため、コンパクトデジタルカメラに慣れた人なら違和感なく操作できるのではないでしょうか。さらに動画撮影時には、ビデオカメラのような滑らかなズーミングを行うことができる点もこのレンズの良さです。
液晶モニターはタッチパネルを採用していますので、メニュー操作やオートフォーカスの指定などは画面をタッチしてダイレクトに行うことができます。さらに、エフェクトを掛けた写真撮影が楽しめるクリエイティブコントロールも充実し、複雑になりがちなメニュー操作もタッチするだけで楽しめますので初心者に優しいカメラといえます。
●オリンパス「PEN Lite E-PL3」
オリンパスのPEN Lite E-PL3は、GF5と同じくマイクロフォーサーズ規格を採用しており、パナソニック製の同規格準拠レンズを利用でき、レンズの選択肢が多いことが特徴です。
ズームレンズキットに付属する「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」はNEX-F3の付属ズームレンズより一回り小さいのですが、GF5の電動ズームレンズと比較するとやや長めとなります。このレンズは、光沢のあるシルバー仕上げとなっており、PENシリーズならではのプレミアム感を感じられるのではないでしょうか。
シリーズ初のチルト式液晶を搭載しており、液晶モニターを上下に角度をつけ、見やすいアングルで撮影できます。子どもやペットや花などを低いポジションで撮影する、あるいは、お祭りやイベントの際の人混みのなかで両手を上げて高いポジションで撮影する際に重宝します。
さらに、進化し続ける本格的なアートフィルターを搭載していることもE-PL3の強みのひとつです。トイカメラ風やジオラマ、ドラマチックトーンなど豊富なアートフィルターを使うことで、何気ない風景をアートにすることができます。
今回ピックアップした5機種の中で、E-PL3だけがストロボを内蔵しておらず、ストロボ撮影をする場合は、付属の外付けストロボを装着する必要があります。このストロボは常に装着して持ち歩いても苦にならないコンパクトなものですが、E-PL3の高感度とオート補正機能があれば、暗闇で撮影しない限りストロボの必要はないと思います。
●ニコン 「Nikon 1 J1」
Nikon 1 J1は、マイクロフォーサーズよりさらに小さい「1型」の撮像素子を採用しています。コンパクトデジタルカメラと比較すると大きいのですが、APS-Cサイズを採用するNEX-F3の約1/4の面積となるため背景の大きなボケは得意ではありません。とはいえ、コンパクトデジタルカメラとはひと味違った写りをします。
撮像素子を小さくしたことの狙いは、交換レンズを含めたカメラ全体をコンパクトに設計できるところにあります。現時販売されている望遠ズームレンズ「1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6」はNikon 1 J1装着時に35ミリ換算81~297ミリ相当となりますが、いわゆる標準ズームレンズに近い大きさを実現しており、望遠撮影時の携帯性は非常に高くなっています。
撮像素子に位相差AF用のセンサーを搭載しており(コントラストAFも利用可能)、デジタル一眼レフ並の高速オートフォーカスと、被写体を追い続ける高速コンティニュアスAFを実現しています。この高速オートフォーカスの他に、最大秒間60コマの高速連写など他にはない撮影機能を充実させています。
そのほか、ズームレンズは電源ONと連動した沈胴式となっており、レンズを繰り出すと撮影可能となるので操作に無駄がありません。しかし、電源OFFには連動していませんので、レンズをロックして電源を切る必要がある点が残念なところです。
●ペンタックス 「PENTAX Q」
PENTAX Qは、1/2.3型というコンパクトデジカメと同サイズの撮像素子を採用することで、手のひらにのるミニチュアカメラのようなサイズを実現しています。レンズを含めて軽くてコンパクトですので、持ち運びが苦にならない点がなんと言っても強みでしょう。交換レンズもポケットに複数入れて持ち歩けるほど小さいので、鞄から出したりしまったりすることなくレンズ交換をしながらの撮影が楽しめます。
その特徴は小ささだけではなく、ユニークな交換レンズが複数用意されている点も挙げられます。高画質レンズシリーズとなるズームレンズや単焦点レンズの他に、低価格で楽しめる遊び心満載のTOY LENSシリーズやフィッシュアイレンズなども発売されています。
エントリーモデルと言うよりは、ややカメラを知ってる人が思わずニヤリとしてしまうような性格のカメラでもありますが、Qの携帯性の良さは他にはない強みとなっており、このコンパクトなサイズなら、「せっかく買ったのに、カメラが大きくて持ち出すのが面倒……」といったことも避けられるのではないかと思います。
●5機種サイズ比較
5機種それぞれを標準ズームレンズ装着状態として、サイズを比較してみましょう。
正面から見て一番大きいのはNEX-F3(下写真=中央)。DMC-GF5(下写真=左から2番目)は角を落とすことで見た目のサイズダウンを測っていることが分かります。一番小さいのはやはりPENTAX Q(下写真=左端)です。PENTAX Qのように、高さがないだけで大きさの印象が違うことが分かります。
ボディの厚さやレンズの大きさが分かるよう今度は上から見てみましょう。やはり一番大柄なのはNEX-F3なのですが、5機種中で最もセンサーサイズが大きいためにレンズ径なども大きくなるため、ここは設計思想の問題でしょう。電動ズームレンズキットが用意されているDMC-GF5はその恩恵もあって、全体的にコンパクトです。この電動ズームレンズはE-PL3にも装着できるので、レンズ装着時の薄さを求めるならば、E-PL3にこのレンズを組み合わせる(メーカーが違うので、別に買い求めることになりますが)という手もあります。また、正面から見ると小さかったPENTAX Qは、ズームレンズを装着すると思いのほか、スペースをとることが分かります。
ミラーレス一眼をカバンに入れる際は、液晶面を下にして入れることで7~8センチ程度のマチがあれば収納できます。また、少々手間はかかりますが、ボディからレンズを取り外して収納するとさらに収納スペースは削減できます。撮影をしない長距離の移動時などは、レンズを外して荷物を小さくするといいでしょう。これはレンズ交換式カメラならではの収納方法です。
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